vol.26 もはや銀行は万人受けする必要はない?

タイ国内ではミレニアル世代のことを一般的に「ジェネレーションY」と呼ぶ。20-37歳をジェネレーションYと定義しており、タイ国内の人口6,700万人のうち、ジェネレーションYは1,900万人である。他世代と比較して最も規模の大きいグループだ。改めて数字を把握すると、この世代のもつ経済・社会への影響の大きさをはかり知ることが出来る。

このジェネレーションY向けに特化したサービスに、ネット銀行の「TMRW(トゥモロー)」がある。今回はこの、今までありそうでなかったジェネレーションY向け銀行サービスについてリポートしたい。

本題に入る前に、タイ国内のオンラインを利用した銀行サービスの状況について述べたい。タイでは昨今、インターネットバンキングサービスが急激な勢いで利用者数を増やしている。以前は、給料日の月末になると、ATMや銀行窓口などのいたるところで仕送りをするための長蛇の列が出来ていたが、最近は目にしなくなった。イギリスに本部を置くWe Are Social社の2019年の発表によると、実は、タイ国内のモバイルバンキング普及率は74%にも上るのだ。

その背景にはスマートフォンの普及、その通信レベルの向上による利用者の増加もあるものの、一番の理由は2018年よりスタートした各銀行の送金手数料の無料化だ。他行の口座へだろうと、休日の深夜であろうと、インターネットを経由した送金であれば全て無料である。幅広い世代でモバイルバンキングは既に利用されているのである。

TMRWは、2019年3月にサービスを開始した。シンガポール3大銀行の一つである、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(United Overseas Bank Limited)による事業だ。

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