Vol.29 小売の逆襲 アメリカ・ノードストローム最新店舗に見る今後の可能性

2020年最初のミレニアルウォッチは、デジタルネイティブなミレニアル世代に対応しきれず、苦境が続いている小売業に注目していく。2019年は、アメリカの小売業にとって過去に例のない記録的ペースで店舗の閉店が加速した年であり、”リテール・アポカリプス(Retail Apocalypse~小売業の終焉)”といったフレーズが多くのメディアから発信された年でもあった。一方で、そうした市場概況でも大きな小売の出店もみられ、”小売業の逆襲”という言葉も聞こえ始めている。

2020年は、小売とネットの融合や、新しい小売の取り組みにも注目してレポートをお届けする。第一弾は、2019年10月24日にニューヨークのマンハッタンにオープンした、『Nordstrom』の女性向け旗艦店について取り上げる。

2018年に先立ってオープンしていたMen’s館の道路向かいにオープンした同店は、7フロア、32,000スクエアフィート(約3000㎡)の大型店だ。3層にわたりシューズフロアを展開、5FにはポップアップコーナーとなるPOP-In@Nordstromが設置され、期間限定のショップが登場している。

同店を11月2日に訪問した。開店から1週間経ったこともあり、人混みは少し落ち着いているが、週末ということもあり、パートナーと一緒に訪れている人が多くみられた。店内を歩いていて気づいたことが3つあった。

1つ目は、店内の仕切りがないということだ。近隣にあるSaks Fifth Avenueと見比べると一目瞭然だが、高級宝飾店やGUCCIやPRADAといった高級ショップは百貨店の中でも個別のブースを持つイメージが強かったが、同店は仕切りにネットを使用する以上のことをすべてのブランドが行っておらず、Nordstromの店舗としての一体感をもたらしているように感じた。

2つ目は、

Don`t copy text!