Vol.34 タイ2020年の食トレンドから垣間見るタイ料理への回帰

タイ最大のグルメサイト「Wongnai(ウォンナイ)」によると、2020年のタイ国内の「食」に関するキーワードとして、下記のワードが挙げられている。(出典:ウォンナイトレンド

●タイ料理ファースト
●プラントベース
●おまかせ
●産地直送
●コーヒースタンド
●高級ストリートフード
●ブランドコラボレーション

昨年来のトレンドでもある「おまかせ」や「コーヒースタンド」が引き続き取り上げられながらも、「プラントベース」や「産地直送」といった海外の潮流に影響されたトレンド感が強いもの、ミシュランビブグルマンで脚光を浴びた「高級ストリートフード」、有名カフェのグレイハウンドとマリメッコのコラボレーションを代表とする、食とファッションの「ブランドコラボレーション」など、現在進行形のキーワードもあった。

一方、新聞やビジネス誌上で紹介されている食トレンドは下記のとおりであり、大きく傾向が異なる。(出典:MATICHON ONLINE

●糖分減
●高齢者食
●透明飲料
●健康食
●ココナッツ飲料

バンコク中心エリアのトレンドを先取りしているグループに向けて発信しているWongnaiのコンテンツと、幅広いタイ生活者に向けて発信している新聞紙上のコンテンツの差異が生じるのは仕方が無い。ただ、新聞紙上のトレンドはどうしても政府が主導している政策の意向が見えるので、本来の消費者の純粋なトレンドからは乖離しており、ガイドラインという言葉に置き換えた方がしっくりくる。

上記のキーワードをそれぞれ比較すると、Wongnaiの「プラントベース」、新聞の「健康食」「糖分減」が同類のキーワードと捉えることが出来ると思う。年齢層・地域・生活レベルにより捉え方のレベルは異なるものの、既に高齢化社会(糖尿病患者数多の問題)に突入したことと、購買力が高い中間所得層生活者が増加したことによる、食に関する健康や安全への影響が購買行動を左右する判断基準として重要な要素となったこと、そして今後もさらに重視されることが予想される。

では、タイ生活者たちが考える健康的な摂食行動とはどういうことなのだろうか? 2014年以降の糖尿病患者を減らす為のタイ保健省の啓蒙活動効果もあってか、糖分と脂質を減らして、食物繊維とタンパク質を積極的に摂取することを意識している生活者は実際多い。特にミレニアル世代やベビーブーマー世代が好んで取り組んでいる傾向がみられる。

20代から30代の働く男女にヒアリングすると、

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