vol.38 日本式アウトレットモールはタイで定着するのか?

昨年の8月末、バンコク国際空港(スワンナプーム)の南に車で10分ほどのところに、タイ大手財閥セントラルグループが新たなアウトレットモール「セントラル・ビレッジ」をオープンさせた。バンコク首都圏に初めて建てられたアウトレットモールであり、且つタイで初めての高級アウトレットモールである。

オープン当初はマスコミに大々的に取り上げられ注目スポットとしてメディアにかなり露出していたものの、オープン後数か月間はテナントが揃わずソフトオープン的な状況が比較的中期的に続くこと、また立地的にも海外からの旅行者を強く意識していることが予想され特に観光客で賑わっていることが予想されたので、筆者は訪問するのを躊躇していた。しかしオープンから6か月が過ぎ、予定されていたテナントが全てオープンしたことが分かったので重い腰をあげて訪問してきた。

セントラル・ビレッジの詳細を述べる前に、タイ国内のアウトレットモール事情を説明したい。タイには10年ほど前からアウトレットモールがある。「FN」は12店舗、「プレミアムアウトレット」は9店舗だ。ただ、通常タイの消費者はアウトレットモールにわざわざ買い物する為に出かけることはない。一体どういう事であろうか?

今までのタイのアウトレットモールは、主にパタヤ、フアヒン、アユタヤといった、バンコクから車で行けるリゾート地や観光地の下り幹線道路沿いに立地している。観光の帰りに休憩がてら立ち寄る施設という立ち位置であって、そのアウトレットモールでの純粋な買い物を目指して訪問する消費者はほとんどいない。あくまでも、ついでに立ち寄る場所なのである。

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