vol.42 ミレニアル世代が牽引するタイのCOVID-19対策

本来4月は1年で一番熱くなる時期であり、タイ正月(ソンクラーン)の大型連休がある。日本のお盆とお正月が合わさったような、タイ人にとってとても重要な時期だ。平年であれば3月の下旬ともなると、世の中のタイ人はタイ正月の大型連休の話でもちきりになり、浮ついて仕事にならないのはどのオフィスでも同じはず。一般の大学生にとっては夏休みの長期休暇の時期でもあり、羽目を外したい若者も多いはずだ。

しかし、タイでは現在、非常事態宣言のもと、夜間外出禁止令が出されており、午後10時から午前4時の間は一般人は外出することが禁止されている。また先だって3月22日より、バンコクでは日常生活に欠かせない店舗(スーパー・コンビニ・薬局)以外の店舗は営業閉鎖となり、人が集う施設は学校や一部公共機関も含めて閉鎖する措置が取られている。なお飲食店に関しては、デリバリー及びテイクアウトのみに限って営業が許可されている状態だ。

夜間外出禁止令が出される前から、バンコクでは多くの商業施設が閉鎖となったため、人の往来が非常に少なくなったが、多くの会社も在宅勤務や交代勤務を積極的に取り入れ、人々の行動に制限を掛けることに協力し、社員の安全を確保する対策を講じている。その中でも目を引いたのは、ミレニアル世代の若者達の発信する強さだ。

日本ではヨーロッパで活躍するサッカー選手達が「#stayhome」を呼び掛けて大きく取り上げられるようになったが、タイでは有名人のツイートも目立つものの、若手起業家・若手経営者達が「#stayhome」や「WFH」*Work from home(在宅勤務)を声高に掲げている姿が目立つ。Twitterで関連するニュースが圧倒的スピードで広まるのは勿論、YouTubeでは「WFH」の導入に関する事例やノウハウ動画などが溢れている。

また驚くことに、一般のミレニアル世代やZ世代が驚くほどにその呼びかけに応じているのである。タイで最初にウイルス感染ハザードマップサイトを立ち上げたのも、若手起業家率いるテック系スタートアップ企業だ。

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