vol.48 新型コロナウイルスがミレニアル世代の生活に与える変化? ーNY現地レポート2

全米における新型コロナウイルスの累計感染者数は、6月4日時点で191万590人、累計死者数は10万9,475人、そして6月4日における1日の感染者数は2万1,506人と発表された(WHO調べ)。

ニューヨーク市の外出禁止令が3月22日に発令されて、およそ2ヶ月間半が過ぎたが、経済活動再開の第1段階である「建設業、製造業のほか、(店頭での受け取り販売に限り)商店の再開)」は、6月8日(月)を予定、屋外での食事が可能となる第2段階への移行は、7月以降の見込みとなっている。

*黒人男性の死亡事件をきっかけに始まった抗議デモで、ニューヨーク市とその近郊は夜間の外出禁止が現在も継続している状況であり、抗議デモで集まった人たちから感染者が増加するのでは、との声も聞かれ、再開延長の可能性もある。

さて、そんな状況下、最近、米国の記事でよく見受けられるのが、BeforeコロナとDuringコロナを比較する様々な調査データである。そこで、今回は、コロナの影響を数字で検証してみたいと思う。

ウェブサイト、YouGov®は、パンデミックの期間中、通常よりも孤立感や孤独感を感じたアメリカ人が多かった、と発表した。とくに、ミレニアル世代においては、コロナ感染が拡大する以前に孤独を感じた人が(調査対象の)30%であったのに対し、パンデミック中には38%と、その数は増加している。

そして、孤独を感じた人の増加の影響もあり、コロナウイルスの発生中にメンタルヘルスが悪化した、と回答した人の数も、ミレニアル世代が最も多い結果となった。

パンデミックの期間中、孤独であった、と答えた人の49%は、メンタルヘルスが悪化した、と答え、孤独を感じた人の数が最も増加したミレニアル世代のうち30%は、パンデミックにより悪化した、と答えた。

14,000人を超えるアメリカ人を対象にした別のYouGov®世論調査によると、アメリカ人の10人に1人がパンデミックの期間中、メンタルヘルスカウンセリングを求めていたことがわかった。特に、25歳~34歳の人は、この期間にメンタルヘルスカウンセリングを求めた人が、全体の18%であった、という。

追加のデータでは、アメリカ人のおよそ4分の1(25%)がパンデミックの最中に社会的つながりを維持するのが難しいと感じていたことを示唆した。また、社会的つながりを維持するのが難しいと答えた人の35%が、その理由の一つに、ビデオや電話で話しているのがぎこちなく、しっくりとこなかったことを理由にあげている。さらに、34%は、ビデオや電話で話す行動は、通常の社会的な活動と同じ価値を持っていないと感じ、32%は、家族や友人と会話する都度、オンラインチャットを前もって予定しなければならないのは面倒だと感じていた。

このほか、パンデミックの間、社会的なつながりを維持することが困難と感じた理由では、友人や知人が忙しかったから(26%)、自分が忙しかったから(13%)、通信技術に関する知識が欠如していたから(12%)と、答えている人もいた。

アメリカでは、リーマンショックの時にも、メンタルヘルスに問題を抱える人が増加し、その数字に比例して、抗不安薬や睡眠補助薬の処方が増えたことが明らかになり、薬物乱用やアルコール依存症の増加が深刻な影響として、記事に取り上げられていたが、Duringコロナの期間においても、同様の問題が起きてきている。

ニールセンのデータによると、パンデミックの期間中、アメリカ人は以前よりも多くのアルコールを購入していることがわかっている。ニールセンの調査では、2020年3月7日~14日までの期間と2019年の同じ週の、アルコールの販売量を比較、ボックスワインの売上は、前年比53%増という結果が出た。

(*ボックスワインとは、750mlのワインボトルおよそ4本分が箱に入ったワインのこと。ちなみに、ワインの売上は、27.6%増、スピリッツは26.4%増、ビール類では14%増。そして、アルコールのオンライン販売は、前年と比較して全体で42%増加していた。)

マーケットリサーチ会社EMI社は2020年4月7日~9日に、働き方とコミュニケーションに関する調査を実施している。

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