vol.57 顧客体験を象徴するb8taの面白さ

2020年8月1日、DtoC商品の体験型ストア『b8ta(ベータ)』が、東京の有楽町及び新宿に同時オープンした。b8ta(米国法人サイト:https://b8ta.com/)は2015年にサンフランシスコ近郊のPalo Altoにオープンし、「Retail for Discovery」をミッションとして掲げ、スタートアップやDtoCの商品を中心に、イノベーティブなプロダクトを体験、購入することが可能なフィジカルストアとして人気を博している。同企業のビジネスモデルは、店舗スペースを出展企業に一定期間で販売し、「b8taテスター」と呼ばれる商品の説明をしてくれるスタッフが、商品の説明やデモを請け負うというもので、世界では米国およびドバイに店舗が出店されており、日本の2店舗はドバイに続き3ヶ国目の出店となった。今回は、日本初出店の同店の取り組みと店内にある面白い商品について着目する。

b8ta(日本法人サイト:https://b8ta.jp/)の販売モデルの面白いところは、「商品を販売することを主目的とする店舗ではない」というところだ。これは、過去にシアトル、ニューヨークの同店を訪れた際に実感していたが、スタッフの商品説明を聞くと、商品を購入してもらうためのセールストークではなく、商品の良いところ、得られる価値についての説明に終始していた。そして、購入はWEBでどうぞというメッセージが添えられる、そんなお店であった。

オープンから2ヶ月が経った有楽町店を訪れてみると、店内を回っているうちにスタッフが声をかけてくれた。そして、商品説明は米国の店舗と変わらず面白い説明を受けることができた。彼らのトークは、買ってほしいという意向はほとんど見せず、米国店舗と同様の接客だと言える。ただ、違う点も見つけることができた。日本の店舗はプライスを見ると「店内在庫あり」の表示があり、この商品はすぐに持ち帰ることができるとの説明があった。このあたりは日本人の商品をすぐに持ち帰りたがる意識に対応するものだと、スタッフが話してくれた。そもそものビジネスモデルを守りつつ、日本向けにアレンジがしっかりできていると実感した。

店内を見ると、大きく2つ『Google』『カインズ』の売場が目に留まる。これは出資企業であることもあり、2社が推奨する商品を大きく売場として作りこんでいるとのことだった。カインズの雑貨とGoogleのデバイスという、全く違う世界観の商品がどちらも素晴らしい陳列で展開されているのは少し困惑するが、両社が商品の良さを調べるために同売場に力を入れている様子が見てとれた。

米国のb8taのWEBサイトを見ると、

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