vol.63 飲む&食べる、新リラクゼーション体験記

新型コロナウイルスにより、先行きの見えない不安、今まで当たり前にできたことが制限されることへの閉塞感などから、各調査機関の発表によると、ストレスが高まっていることが指摘されている。この年末年始も、感染拡大の第三波が押し寄せ、このストレス状態はしばらく続くとみられている。そんな様相の中、ストレス解消やメンタルヘルスケア、睡眠改善などを目的とした新商品やサービスが次々と出てきている。そこで今回は、“リラクゼーション”をキーワードに、飲み物や食べ物といった体内に取り入れるという視点から気になった商品・サービスをピックアップし体験してみることにした。

CHILL OUT(以下、チルアウト)は、「BOTANIST」や「SALONIA」などのブランド事業を展開する株式会社I-ne(アイエヌイー)が2016年に発売した飲料だ(現在は同社と日本コカ・コーラの合同会社Endianにブランドが引き継がれている)。カフェインなどを配合し一時的に“上げ”た状態になるエナジードリンクに対し、チルアウトはGABAやテアニンを配合し、“chill out=くつろぐ・落ち着く”状態になるためのリラクゼーションドリンクをコンセプトとしている。1本185円(税別)で、都内の一部店舗、自動販売機のほかAmazon、楽天で販売されており、出荷本数は100万本を突破(期間:2019年11月1日~2020年10月1日、I-ne調べ出荷数集計)している。地元のスーパー銭湯の自動販売機に売っていたことを思い出し、さっそく試してみることにした。

銭湯から上がり、さっそくチルアウトを購入。微炭酸ということだが、もともと炭酸飲料好きの自分には強すぎず弱すぎず、お風呂上りにちょうどいい強さで飲みやすい。事前に見たクチコミでは甘すぎるといった声もあったが、オレンジ味の飴を舐めているような味が感じられたものの、甘すぎるとまでは思わなかった。185mlという量もちょうどよく、無理なく飲み切ることができた。

お風呂上りで既にリラックスしていたので、飲んだ直後から就寝までに効果が感じられたかというと微妙で、翌朝起きたときも、「あれ、少しすっきりしているかな?うーん…」と感じた程度だった。効果があったかなと感じたのはその後で、午前中外出している時に、いつもより頭の中がスッキリしている感覚を覚えた。数日後、再度同じシチュエーションで試してみたが、私にとっては、寝つきをよくするというよりも、翌日にスッキリ感が得られるという効果があるようだ。こういった感覚は人により様々なので、興味を持たれた方はぜひ試してみていただきたい。

CBDオイルとは、大麻草に含まれる生理活性物質(カンナビノイド)の中の一つであるCBD(カンナビジオール)を中心に抽出したオイルのことである。このカンナビノイドには他にTHCと呼ばれる精神作用をもつものがあり、THCは日本の法律で禁止されている。一方CBDはTHCとは全く別物であり、日本でも使用は禁止されていない。健康維持や睡眠改善、ストレス緩和に効果的と言われ、中毒性もないことから、日本でも取り扱い店舗が少しずつ増えており、また、最近では10月に伊勢丹新宿店でCBDブランドを集めたPOP UP SHOPが開催されて話題になるなど、徐々に認知も広がってきている。商品も、スポイトを使うオイルタイプや、カプセルタイプ、ロールオンタイプ、グミなどの菓子、コスメなど、さまざまな種類が出てきている。一方、SNSを見ると、CBDオイルは、ナチュラル、ヴィーガン、ヨガなどのワードが並ぶが、日本では大麻のイメージが強いからだろうか、芸能人や著名人によるプロモーション投稿は見かけず、一般人にとってトライアルのハードルが高く、今後どこまで広がるか気になるところだ。

今回訪問した「HealthyTOKYO CBD ショップ&カフェ」を運営するHealthyTOKYOは、2011年に設立、健康・ウェルネス分野に力を入れており、100%完全なヴィーガンカフェなどの飲食事業を中心に展開している。また、2016年に日本でCBDオイルが合法化された際、いち早くCBDオイルを導入、市場に参入したことにより、日本におけるCBDオイルのパイオニアとして知られる。2018年には旗艦店となる「HealthyTOKYO ショップ&カフェ」を羽田空港にオープンし、2019年には、世界の空港の中で最も優秀な健康食品・ヴィーガン用商品を販売する飲食店に選ばれた。その後、2020年2月に東京・原宿に日本初のCBD専門店であるHealthyTOKYO CBD ショップ&カフェをオープンし、同年12月には国内3店舗目を東京・代官山にオープンした。

今回は、年の瀬の迫る12月の平日午後、原宿店を訪問した。若者向けアパレルショップが並ぶ裏原宿エリアの小さな通りに入ると、突き当りにショップの看板が見えた。店外には4人掛けテーブルが2つ、店内にはカウンター席が3席あり、そこで30代くらいの男性が1人過ごしていた。

メニューを見ると、CBDオイルを使ったメニューがずらっと並んでいる。ドリンクには、「Jet Lag 疲労困憊」「Cocoa Bliss 幸福のチョコミント」などユニークな名前がついているが、それぞれの説明には、オーガニックコーヒー、オーガニックココアというようにオーガニック素材を使用していること、CBDが何mg配合されているのかが明記されており、初心者には安心感がある。女性スタッフにおすすめを聞くと、

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