vol.65 認証マークの価値と意義

昨今SDGsが注目されていることは周知の事実だろう。国連主導の持続可能な世界を実現するために設定された17の目標(ゴール)であり、多くの企業が様々な視点で取り組みを展開し、講習会なども活発に行われている。今回は、その目標の中で複数設定されている環境資源の保全に関する目標について着目し、環境保護の観点で発行されている【認証マーク】の定着について、アンケートにより意識調査を行い、その理解と意義について注目したい。

今回環境に関する認証をネット上で探した時、かなり多くの認証に出会った。環境省のホームページに設置された、環境ラベルデータベースによると、国及び第三者機関の取組による環境ラベル22種類、事業者団体の取組による環境ラベル17種類、事業者の取組による環境ラベル14種類、その他地方自治体などが発行するラベル62種類、その他海外の一般的なラベル14種類と合計129種類のラベルが紹介されている。自分自身が知っているのは、「エコマーク」や車の「低排出ガス車認定」などで、ほとんど知らないというのが実態だった。

そのほか様々なサイトを見ると、「フェアトレード認証」「レインフォレスト・アライアンスマーク」など、見覚えのあるマークも多く出てきて、その種類の多さと、意味の違いに困惑するというのが正直な感想だった。世の中の人はこうしたマークについてどのくらい認知しており、その意味をしっかり理解しているのだろうかという興味のもと、認証についてのネットリサーチを実施した。

日本国内の20代~40代の男女に、ネット上でよく見かけた環境に関与する認証マーク7つと、アメリカでミレニアル世代より絶大な支持を受けているB Corporationの認証マークについて、下記の画像を提示し、認知を確認した。

結果[図1]としては、「エコマーク」については70%を超える認知となったが、ほかのマークについては、すべて20%を下回った。各世代における差を見ると、「エコマーク」については、40代が80%と非常に高い認知を示し、20代に下がるにつれてその認知率は下がる結果となった。ほかのマークについては、明確な差が出ているとは言い難いが、軒並み20代の認知が高い結果となり、こうしたマークに対する意識の高さを感じさせた。

ところが、比較的目に留まりやすい「エコマーク」「レインフォレスト・アライアンスマーク」についてその意味を聞くと、「エコマーク」で66%、「レインフォレスト・アライアンスマーク」は9%の人しか正しい意味を回答できなかった。また、自身の購買行動に対するマークの影響や、マーク自体が環境問題の取り組み対して与える影響を聞くと、意識の点でも、重要性の理解についても、なんとなくはわかっていても、明確に理解し、重要と捉えている人の数は非常に少ないことが見えてきた。

なぜ上記のような結果が出たのかを検討するために、実際に商品がどういったところに展開しているのかを「レインフォレスト・アライアンスマーク」「フェアトレード認証」に絞って、小売りを回って探してみた。

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