vol.68 巷で話題の “Clubhouse=クラブハウス”のアメリカ現地情報を探ってみた

2月に入って、日本の知人から「クラブハウス知っていますか?」というメッセージが多数届くようになった。“Clubhouse”は、2020年2月に、ポール・デイビソン氏とローハン・セス氏の2人が創業したアルファ・エクスプロレーション社が運営する、オーディオ(音声)ベースのソーシャルネットワーキングアプリ。

同アプリは、既存ユーザーが参加するための招待状を取得する必要がある『招待制アプリ』のため、始動当時のユーザー数は数千人と限られていたが、音楽関係者や映画業界人、アーティスト、投資家たちが専門家コミュニティ(アプリ内では「ルーム」と呼ばれる)を立ち上げ始め、徐々に利用者が増えていき、12月から1月の期間で利用者数は一気に数十万という単位になった。その舞台がアジアにも広がった2021年1月末には、100万近いユーザー数を獲得、そこからは、倍々で増えていき、現在は、1,000万を超えてきていると言われている。

クラブハウスは、現在はベータ版としてテスト中というスタンスのようで、Try and learningを繰り返しているという。現在は、iPhoneユーザーのみが利用可能で、アンドロイド版は準備中とされ、いつ利用可能になるのかは公表されていない。アプリの概要を以下に簡単にまとめてみた。

◇招待制のアプリ:招待する際は、自身のスマホに電話番号を登録した人にのみ送ることができる。招待枠は、最初は1ユーザーに2枠与えられるが、アプリを利用する頻度で枠数が増えていく仕掛けのよう(知る限りでは、明確にどうすればよい、というルールが定められているかどうかは公開されてはいない)。

本名登録が必須:”Real name と identity“を登録すること、と規約に記載されているが、実際にはハンドルネームでの登録も多い。また、芸名やクリエイターネーム(市場で知られているニックネーム)での登録は許可されている。

◇サービス:音声のみで交流するソーシャルメディアのプラットフォーム。イメージとしては、参加する側からの場合、ラジオ番組(ルーム)を聴いていて、自分もそのルームの会話に参加したいと思ったら、画面右下の挙手をクリックする。そして、開催者側が会話への参加を許可すると、自由に会話に参加できる(スピーカーとなる)、という仕組み。

*開催者側には、モデレーター(主催者、ルームの司会者)が存在し、彼らはスピーカーを招待したり、許可したり、モデレーターの権限を付与するなどができる。スピーカーは、ルームの会話に参加できる人で、声を出して発言しないときは、自分のマイクをミュートにすることができる。オーディエンスは、会話には参加せずに聞くだけの人である。

クラブハウスのターゲットは、ミレニアル世代がメインで、ジェネレーションZの年配グループも含まれていると言われている反面、比較的年齢の高い層、40代から50代、という説もある。その理由には、TikTokやTwitterのようなアプリは娯楽用に使用されるが、クラブハウスは、ビジネスにおいてネットワーキング構築に最適なプラットフォームと認識されており、実際、専門性の高いルームが多いことや、業界のリーダーと直接的に知り合うことができる機会がもてる点が注目されていることにある。その意味では、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏がクラブハウスにサプライズ出演した際、数分で5,000人以上がリスナーとなった1月31日以降、億万長者や著名な投資家が、それまで以上に参加する傾向が強くなったように思われる。

アプリの規約では、クラブハウスで話した内容を記事にすることはご法度とされているはずだが、イーロン氏の発言は、記事で公開されている。テーマはざっくり6つ。「人類が火星に住むのはいつ?」「ビットコインの可能性」「イーロン・マスク(彼のような存在)になるのはお勧めしないこと」「ワイヤレス脳インプラント開発の話」「イーロンの子供の話」、最後は、「エイリアンの存在について」であったそうだ。イーロン氏は、現在49歳である。

多くの困難に見舞われたミレニアル世代にとって、クラブハウスは、

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