vol.69 仕掛けがいっぱい 協創型フードラボの可能性

2021年1月に発令された緊急事態宣言が解除されて1週間後の3月28日、JR新大久保駅直結の新たな取り組みがスタートした。「シェアダイニング(フードホール)」「コワーキング」「ファクトリーキッチン」が融合したフードラボ「Kimchi, Durian, Cardamom,,,」(略称K,D,C,,,)だ。プレスリリースでは、国際的な街としてのイメージがある新大久保の駅前に、「食」を起点として様々な人が集う交流拠点を作ることで、「新しい食文化」「食を通じた新しいライフスタイル」を提供することを目的にしている、と発表されている。運営会社としては株式会社オレンジページ株式会社CO&COが入っており、それぞれの得意領域を生かしたビジネス展開を行っていくとのことだ。

「食」については本ラボで様々な視点で取り上げてきたが、ビジネスプロデュースの形が面白い取り組みなので、現地の様子と運営会社の方のコメントを本記事で紹介する。

階段を上がると大きなポスターがあり、現在3Fに出店している店舗の情報が記載されていた。本日より、ice cream parkと、日本たまごかけごはん研究所などが展開し、本日から3日間限定で北海道のジビエ料理のお店も展開していた。

中は、小さめのフロントキッチン3つと、共同キッチン1つ、ドリンクカウンター設置されており、販売を含めて4店舗程度が展開できる小型のフードホールのような場所となっていた。省スペースではありつつも、本格的なキッチンがあることで、短期でお店を出すことができるので、まずテストでやってみたいというお店を開けるには十分な設備だ。JR東日本のネットワークを生かし、5月までには、オープニング企画として「エシカル」「SDGs」「フードテック」「ご当地」という切り口の企業が入ってくる予定だという。

ちょっと不思議だったのは、「日本たまごかけごはん研究所」のスタッフに声をかけられたとき、「自分たちはキッチンを借りていないので、ご飯は目の前の別のお店で買っていただき、卵をかけて食べてください」という接客を受けた点だ。スタートアップらしい自由度を感じるコメントで、今後、店舗間でのコミュニケーションをするんだなと感じられた。

この施設の面白い点は、販売という視点だけでなく、事業支援という点にあり、入居者がクラウドファンディングサービスの「CAMPFIRE」を利用してプロジェクトを行う場合、クラウドファンディング手数料(通常17%)を、「K,D,C,,,」で開業後6ヶ月間実施予定で5%割り引くキャンペーンを実施するということだ。より大きなチャレンジをすることに対して、お店の売上拡大だけでなく、資金軸でのサポートまであるとは少し驚いた。

4Fに上がると、会員制のコワーキングスペースとキッチンが広がっていた。奥にはコミュニティキッチンとファクトリーキッチンがあり、ドロップインの人は別として、会員になる為の条件は「食」にかかわる仕事をしていることだという。このフロアでは、テストキッチンとして物を作り、目の前にいる食のプロに味を見てもらい、意見をもらえるという取り組みをしようとしている。さらに、

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